「あわれ彼女は娼婦」 シアターBRAVA!にて 作:ジョン・フォード 演出:蜷川幸雄 出演:三上博史/深津絵里/谷原章介/石田太郎/立石凉子/梅沢昌代 高橋洋/月影瞳/戸井田稔/妹尾正文/鍛治直人/たかお鷹/中丸新将/有川博/瑳川哲朗 蜷川幸雄氏の演出作品ということで、難しい話なんだろうと覚悟はしていたものの、かなりヘビーな内容でした。 ~主人公のジョヴァンニ(三上博史)とアナベラ(深津絵里)2人は兄妹でありつつ、タブーを超えて愛し合う。やがて兄妹は結ばれ、アナベラは妊娠。カムフラージュのため、言い寄っていた貴族(谷原章介)のもとに嫁ぐのだが・・・~ これだけ読んでもすごい内容なのですが・・・主役3人の演技はすばらしかったです。 三上さんは「ヘドヴィグ・アンド・アングリー・インチ」のときも体当たりの演技でしたが、今回もしょっぱなから目には涙を浮かべ、妹への熱い思いに苦悩する様、結ばれたときの喜び、狂気に狂ったクライマックスまで迫真の演技でした。 深津ちゃんは小さくてかわいらしい、今回の初々しい乙女のイメージにピッタリな人でした。 演技も舞台向きでなかなかよかったです。 そして谷原さん。背がスラっと高くてめちゃめちゃかっこよかったです。貴族の衣装がとてもよくお似合いでした。最初、台詞が聞き取りにくいところもありましたが、まぁご愛嬌ってことで。 劇場がそんなに大きくなくて舞台もよく見えたし、会場全体を使ったお芝居だったので通路を演者が駆け回ったりしてすごく興奮しました。三上さんが通り過ぎたあとは、なんかいいニオイがするんだもん。 終演後、何度も何度もカーテンコールに出てきてくれたので、いつもの調子で私もスタンディングオベーション&「谷原さぁーーーーん」と叫んでしまいました。 「三上さぁーーーーん」じゃないのか!と隣にいたあんこちゃんに突っ込まれてしまいました(^^;) 久しぶりに心にグッとくるお芝居を見た気がします。ここんとこ、ちょっとお笑い系が多かったもので・・・。
by chebuko
| 2006-08-13 15:19
| 映画・ステージ
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